2012年10月8日月曜日

森羅~飲茶の会~


「森羅、秋の味覚 シャオチーと飲茶の会」

*チャオチー:四川料理の中で大皿料理の間に出る一人盛の楽しい料理のこと。

Note: this event taken place on 10.7.2012 was a lunch/ dinner course presentation for regular visitors noticed in advance. 

注意: 飲茶の会は、事前に開催の告知を受け、当日は終日店舗貸し切りにて行う完全予約制のイベントです。

神奈川県小田原市本町2丁目14-16

tel: 0465-23-0318
open hours: lunch 11:30-14:00
                dinner 17:00-22:00

website: http://www.0465.net/omise/shinra-honten/神奈川県小田原市本町2丁目14-16

tel: 0465-23-0318
open hours: lunch 11:30-14:00
                dinner 17:00-22:00

website: http://www.0465.net/omise/shinra-honten/

日時:平成24年10月7日(日) 昼の部 12:00~ 夜の部 18:00~
会費:4500円

☆本日のメニュー☆
 1. 秋刀魚の中華風佃煮
 2. あさりの醤油漬け
 3. するめ烏賊の四川風和え物
 4. 地鶏のぴり辛炒め
 5. 松茸入りの小籠包
 6. 蓮根の酢の物
 7. 中華饅頭の叉焼鋏み
 8. 海老のにんにく風味蒸し
 9. 葡萄入り黒酢酢豚
 10. タイ風エビのチリソース煮
 11. 和牛肉のもち米蒸し
 12. ふかひれ入りのスープ麺
 13. フルーツ杏仁豆腐


秋刀魚の中華風佃煮
 サクサク衣に飴のようなツヤ。低温でじっくり揚げ、再度色付くまで揚げる。二度揚げしてるからこそこの食感が生まれるのだろう。一度揚げて、冷凍庫に入れて、食べる時にまた色付くまで揚げてもこの食感は損なわれないのだとか。ふむふむ。良いことを知った。保存食、お酒のお共に最適。甘辛い醤油ベースのソースに秋刀魚のコク、五香粉がほのかに香るちょっとしたアクセント:)

するめ烏賊の四川風和え物

もう一品お酒のおつまみに。おなじみのマーラーを利かせたラー油を使った和え物。するめ烏賊の歯ごたえと山椒がピリっと香る刺激あるおつまみ。くせになりそう!


あさりの醤油漬け
 あさりの醤油漬け。紹興酒をベースにした醤油に漬け、香りづけにパクチー。アサリの身に紹興酒の豊かな香りとパクチーのさわやかさが沁み込む。一度火を通しながらも身が縮むことなくしっかりとふっくらしている。やっぱり処理の仕方がすごくうまい。これもお酒がすすむ一品。



松茸入りの小籠包
 毎回定番の小籠包だが、少しずつ味を変えている。今回は、秋の食材を使用した松茸入り。香りを引き立てるが凄い難しいということが分かった。口の中に含んだほんの一瞬だけ松茸の香りがし、余韻に浸る間もなくその香りは肉汁とともに消えてしまう。もったいない。


地鶏のぴり辛炒め
 春巻きのような生地をパリパリに揚げ、器として使用。色とりどりのパプリカにぷりっとした鶏肉。味付けは、豆板醤、テンメンジャン?少々ににんにくと葱。豆板醤のピリっとした辛みがパプリカの甘みによく合う。パリパリの皮と一緒に食べれば、その味はさらに香ばしく風味豊かに。美味しい:)

蓮根の酢の物
 ちょうど5、6品立て続けに味の濃いものが出てきたところでお口直し。細切りにしたニンジンとしょうががよい彩りとなり、主役である蓮根を引き立てる。あえて異なる大きさに切ったのは、主役である蓮根の食感を最大限に活かすためだろうか。これほど大きさが違うのにニンジンもしょうがもちゃんとどこかで感じられる。センスが良い。味は、甘め。和食に出てくるような酸っぱい酢の物で慣れている私にとっては、少し甘過ぎるくらいだ。せっかくお口直しの役割を果たすのだから、甘くして口に残るよりかは酢で締めてさっぱりといきたいところだ。完全に好みの問題だろうけど。



中華饅頭の叉焼鋏み
 五香粉の良く利いたタレに漬け込んで作ったであろう香り豊かな叉焼。驚くくらい家で作るような叉焼と味が似ていて、どこか親しみを感じる。少し甘めの花巻のような蒸しパンに叉焼を挟み、タレとアクセントになるカラシ。レタスのシャキシャキとした食感を加え、がぶりと頬張る。 万人受けする手軽に食べれるスナック感覚の一品だ。

海老ののにんにく風味蒸し
 中華料理に詳しい母曰く香港スタイルの料理の一つとか。海老を半分に割って、蒸し、味付けはにんにくと葱と紹興酒の利いたしょうゆダレ。身はふっくら、ほろほろとほぐれも良い。有頭えびのため、みそも存分に楽しむことができる。香りとコクと薬味のさわやかさ。うん。お酒がほしくなる!笑

 

葡萄入り黒豚酢豚
本日一番驚いた一品!上の写真の一口サイズの酢豚ボールの中にはなんとピヨーネが丸々一粒。見たことがあるだろうか?ぶどうに肉を巻いて、調理する料理を。シェフの斬新かつ前衛的な調理、発想にただただ感心。感動。黒酢と聞くと香り豊かでまろやかな酸味と風味。黒酢のよい酸味を残しつつ、葡萄のジューシーさと甘さを存分に活かす。葡萄そのものは甘いのだが、お料理と合わせると決して主張しすぎる甘さではなく、実にバランスが良い。豚バラ肉のほど良い脂とぶどうのあっさりとした味わい、黒酢との相性も抜群。外側に熱が加わっているのだが、中の葡萄はカチっと身崩れすることなくジューシー。ただただ驚くばかりだった。

タイ風エビのチリソース煮
シェフのアイデア料理の一つ。以前も飲茶の会で頂いたことがあるが、ココナッツを利かせたタイのレッドカレー風のエビチリ。ソースが海老によく絡む。それでいて海老はぷりっと歯ごたえよく、下処理がしっかりとしている。醤油ベースのお料理が続いてきたから変化を楽しむ料理でもある。オレンジを添えることでまとわりつくココナッツの重さと香りを一瞬にしてかき消すことができる。最後にオレンジを口直しに食べるのがおすすめ。




和牛肉のもち米蒸し
これまた変わった料理。ハンバーグのようにミンチにした和牛を細かく刻んだもち米でまとい、さつまいもの上に載せて蒸し上げた料理。味付けは、八角の利いたウスターソース風。香りの強い、濃い目の味にさつまいものふっくらしっとりした食感が合い、甘みも旨みに変える。面白い!

ふかひれ入りスープ麺
 締めはやっぱり麺!上湯スープをベースにほどよいとろみ、鶏、金華ハム、たけのこ、葱に肉厚で大きいふかひれ。小さな器に旨みと贅沢素材がぎゅーと閉じ込められた一品。味の濃い料理が続いた最後にはこういったごくシンプルな素材の風味豊かなスープが沁み渡る。ぷるぷるとして、繊維の歯ごたえが抜群なふかひれ。普通だったら、食べれない大きさ。贅沢ながらもどこか落ち着くこの味。本当に美味しかった。

フルーツ杏仁豆腐
季節感を取り入れた細やかな気遣い。今回は、いちじくと洋なしのソースを添えて。洋ナシは細かく角切りにし、食感を活かす。いちじくのあっさりとした甘さに洋なしの食感と追ってやってくる風味豊かな甘さ。どこの中華料理より美味しいって断言できる滑らかプリンのようなクリーミーかつ濃厚な杏仁豆腐。杏仁豆腐本来のアーモンドの香りも包みこむように香る。それでいてしつこくない。大好きな大好きなデザート、ochazukeの一押しです!

毎回毎回、大満足の会。そしてものすごく勉強になる一時。これからもずっとずっと常連であり続け、食の共有を図っていきたいです。ochazukeの修行、勉強はまだまだ続きます。

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